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本研究会について

​​​​細胞壁研究者ネットワークへ

ようこそ!

 

 細胞壁研究者ネットワークは、植物細胞壁に関連する研究者が所属や身分の垣根なく広く集まり、お互いの研究成果やアイディアを共有するための研究交流ネットワークです。主な活動は年1回の定例会開催であり、定例会では植物細胞壁研究に足を踏み入れたばかりの方から、植物細胞壁をこよなく愛するベテラン研究者までが集まり、最新の研究成果をお互いに共有しオープンに議論しています。加えて、国内外の植物細胞壁関連集会の情報共有や、共同研究先候補の紹介など、国内の植物細胞壁研究者コミュニティの核として活動しています。

 さて、植物細胞壁とはなんでしょう?細胞壁はすべての植物細胞がもつ細胞最外殻の構造体です。ロバート・フックが世界で初めて観察・記録した細胞(cell)は、コルクガシのコルク層細胞であり、彼が見たものは、実は死んで原形質(細胞内容物)が消失し、細胞壁(cell wall)のみになった細胞でした。専門的に言うと、フックが見たのは細胞壁の中でも、成長を停止した植物細胞が二次的に生み出す、硬く厚い二次細胞壁です。つまり細胞の研究は細胞壁の発見と同時に始まったと言えます。

 細胞が死んだあとも残るくらい硬く安定な構造体であることから、植物細胞壁は古くは「単なる細胞の殻」だと思われていました。しかし研究が進んだ現在、この見方は一変しています。植物細胞壁は動的に変化する柔軟性をもつ構造体であり、植物細胞を守り、外界と交信しながら、細胞活性を直接的に制御する、きわめて重要で魅力的な存在であることがわかりつつあるのです。さらに私たち人間にとっても、重要な資源であり食糧源でもある大切な存在であることから、社会問題解決に向けた重要な研究対象であると言えます。

 植物細胞壁について、もっと知りたくなりましたか?少しでも植物細胞壁に興味が湧いた方は、ぜひ本ネットワークにご参加ください。一緒に植物細胞壁についていろいろ考え、その秘密と魅力を明らかにしていきましょう。細胞壁研究者ネットワーク一同、お待ちしております。​

 

細胞壁をもっと知りたい方はこちらもご参照ください。

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共同代表
大谷美沙都(東京大学)
高田直樹(森林総研森林バイオ)
​飛松裕基(京都大学)​

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前代表の言葉

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 植物細胞の細胞壁は、葉緑体と同様に、動物細胞には見られない特徴であり、細胞の形や大きさを決定しています。分厚い強固な細胞壁は、植物体に物理的強度を与え、植物の巨大化を可能にしました。細胞壁の主成分はセルロースなどの多糖類とフェノール性化合物であるリグニンですが、これらは地球上のバイオマス炭素(生物由来の炭素)の大半を占めるとみられています。したがって、植物が光合成により同化した炭素の大半は細胞壁に蓄積しています。

 古来、植物細胞壁は「壁」という言葉の響きからも連想されるように、静的で活動がない場所と捉えられてきましたが、1970~80年代には成長生理の研究で、動的な変化やそれに関わる活発な代謝が徐々に明らかとなりました。植物細胞の活動を支える重要な「場」として認識され、形態形成や環境応答、物質生産など多面的に研究されるに至っています。

 「細胞壁研究者ネットワーク」(以下、細胞壁ネット)は、細胞壁研究における情報交換や共同研究、若手育成の促進を目的として、2007年に設立しました。元々交流のなかった当時の若手細胞壁研究者が、コペンハーゲンで開催のCell Wall Meetingで意気投合し、帰国後に第1回の定例研究会を開催したことがこの会の端緒です。その後、第3回Cell Wall Biosynthesis Meeting(2011年、淡路島)や第7回Plant Cell Wall Biology(2021年、札幌・Online)を誘致・主催するなど、国内外の研究ネットワーク構築に大いに貢献してきました。

 「細胞壁ネット」はわずかでも細胞壁に関係する研究を行っている方、細胞壁研究を始めたい方、細胞壁の応用を考えている方を大いに歓迎いたします。「細胞壁ネット」が今後も多くの方にとって、細胞壁研究の楽しい交流の場であり続けることを祈っています。

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細胞壁研究者ネットワーク前代表​

​小竹敬久(埼玉大学)

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